首里城復興基本方針(2020年4月24日)

  1. 首里城復興基本方針(2020年4月24日)

4月24日 知事定例記者会見 知事発言要約

 県では昨年12月26日に発表した「首里城復興の基本的な考え方」をもとに有識者の方々より広く意見をうかがいました。そこで基本方針へと反映させるため、「首里城復興基本方針に関する有識者懇談会」を設置し、ご議論いただきました内容をもとに、国、那覇市の意見も踏まえ、沖縄県の基本方針として取りまとめました。

 主なポイントは、①再発防止に向け安全性の高い施設管理体制の検討、②基本的な考え方にはない、新たな項目として『「見る」から「使う」視点で首里城公園の利活用』、③古都首里のまちづくりの方向性を示した「首里杜構想」を社会環境や時代のニーズに合わせて見直す、④県営公園区域内にある中城御殿跡、円覚寺跡の計画的な復元や御茶屋御殿跡について国や那覇市と連携して、段階的な整備に向けて検討する、⑤平和を希求する沖縄のこころを発信する取組として首里城地下にある旧日本軍第32軍司令部壕の歴史的価値を認識し、情報発信していくための環境整備に取り組んでいくことです。

 県としましては、引き続き国や那覇市など関係機関と連携のうえ、「基本方針」を具体化する施策等を盛り込んだ「基本計画」を今年度中に策定いたします。

 現在、新型コロナウィルスが世界的に猛威をふるう中、沖縄県も独自の感染拡大対策として「沖縄5分の1アクション 」を県民の皆さまにお願いしているところですが、この状況にも必ず終わりがやってきます。多くの県民が未来に向かい、希望を持って歩んでいけるよう、沖縄県としては首里城の復興に向けての歩みを止めず、取り組みを進めて参りますので、引き続き、ご理解、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。


※  沖縄県は4月20日に県独自の緊急事態宣言を出し、感染拡大防止策として、接触機会を8割減らす、すなわち、活動を5分の1にすることを呼びかけました。