最終更新日:2022.01.31
〇 令和元年10月31日の首里城火災直後から現在もなお、復興への願い、沖縄や首里城への思い、そして激励の声が多くの方々から絶え間なく寄せられております。
〇 令和の首里城復元では、県内外を問わず、幅広い世代の皆さまが募金活動やシンポジウムを始めとした取組を行い、自発的に復興を後押しいただいております。
〇 このような支援の声やご活動は、首里城の復興を願う全ての人にとって大きな励みになり、復興の歩みを進める力となっています。改めて、多くの皆さまの温かいご支援に心から御礼申し上げます。
〇 令和4年度には、正殿の復元工事が始まる予定です。首里城復興は一つの節目を迎えることとなり、新たな段階に入ることになります。
〇 このような状況を鑑み、焼失した首里城正殿等の城郭内施設等への復元への活用を目的とした「首里城火災復旧・復興支援寄附金」については、令和4年3月31日を以て受入終了とすることを、沖縄県首里城復旧・復興推進本部会議(R4.1.31)にて決定いたしました。
③令和4年3月31日までにお寄せいただいた寄付金の活用先〇 現行の寄附金(首里城火災復旧・復興支援寄附金)の受け皿となる「沖縄県首里城復興基金」には、令和3年12月末現在で約54億8千3百万円もの寄附金が寄せられております。
〇 沖縄県では、皆さまの思いをしっかりと受け止め形にするため、「沖縄県首里城復興基金の活用に関する方針(令和2年7月30日)」に基づき、焼失した首里城の城郭内施設の復元に活用いたします。これまでに、以下の箇所の制作・調達費用に充てることが決定されています。
〇 令和4年3月31日までにお寄せいただいた寄附金は、これまで通り受け皿となる「沖縄県首里城復興基金」に積み立て、国と連携しながら、引き続き北殿・南殿等も含めた焼失した城郭内施設の復元に活用させていただきます。
(沖縄県首里城復興基金の活用方針はこちら)
〇 首里城復興に対しては現在も多くの皆さまから関心を寄せられ、様々なご提言やご要望をいただいているところです。
〇 特に「伝統技術に係る人材育成」や「首里の歴史まちづくり」の長期的な取組については、地域団体や企業など多くの皆さまから強いご要望があり、その推進のための寄附を要望する声もいただいております。
〇 沖縄県では、焼失した建物の復元はもとより、首里城に象徴される歴史と文化の復興に取り組むことを方針としており、令和2年度に策定した「沖縄県首里城復興基本計画」では、その推進にあたって様々な主体と連携・協働して取り組むこととしています。
〇 このため、沖縄県では、引き続き首里城復興に対するご提言等の声をしっかりと受け止め、首里城への思いを持つ方々との連携・協働の元で復興を進めていくため、「沖縄県首里城歴史文化継承基金【愛称:首里城未来基金】」を創設し、新たな寄附金を募って県の施策と一体的に取り組んでいきたいと考えております。
②首里城歴史文化継承基金の活用先の考え方〇 新たな寄附金は、首里城に象徴される固有の歴史と文化の継承を目的として、以下の2つを対象事業といたします。
(1)伝統的な建築等の技術に係る人材育成事業
例)宮大工、彫刻等装飾品に係る彫刻師、彩色を施す絵師等の技術者育成など
(2)古都首里の歴史的空間創出に係る事業
例)中城御殿の整備、城壁等の修復、新首里杜構想に基づく歴史まちづくりの推進など
〇 新たな寄附金とその受け皿となる基金は、復元後を見据え、首里城の未来への継承に取り組んでいくものであり、その推進へ関心のある皆様からの寄附金も活用しながら、連携と協働の一つの形として一緒に推進していきたいと考えています。
③今後の取組方針・スケジュール等について〇 「首里城歴史文化継承基金」の設置に関する条例議案を令和3年度2月議会へ提案いたします。
〇 議会の審議を頂き、条例が成立した場合には、令和4年4月1日からは新たな寄附金の受入を開始したいと考えています。
〇 令和4年度は、沖縄の復帰50周年、新たな沖縄振興計画のスタート、そして首里城正殿の復元工事着工と、様々な節目となる年です。新たな基金を設置することで、復元後を見据えた人材育成と空間創出により、首里城に象徴される歴史と文化の未来への継承に向けた取組を強化してまいります。
〇 引き続き、県民の皆さまはもとより、国内外の皆さまによる首里城復興へのご理解、ご協力、ご支援をお願い申し上げます。