令和2年9月9日から10日にかけて官邸等へ要望していた首里城正殿復元工事に用いる大径材の調達について、国との協議が整いました。
沖縄県は、寄附者の想いに鑑み、正殿に用いる柱、梁、桁などの部材のうち、首里城正殿を支える建築構造上重要な部材である柱材等に寄附金を充当していきます。
沖縄県は、今後も国と連携・協力し、首里城の一日も早い復元に向けて、取り組んでまいります。
令和2年9月30日
沖縄県知事 玉城デニー
「首里城正殿復元工事に用いる大径材の譲渡に関する覚書」を締結(令和2年9月23日)
県と国(沖縄総合事務局)は、令和2年9月23日に、「首里城正殿復元工事に用いる大径材の譲渡に関する覚書」を締結しました。覚書は、県内外から寄せられた寄附金を首里城正殿復元工事に用いる大径材の調達に充てるため、県と国が連携・協力して行う事項を定めたものです。
【覚書の内容】
・沖縄総合事務局は、首里城正殿復元工事に用いる大径材の仕様を定めて沖縄県に提供する。また、沖縄県が大径材を調達する際に、材料検査等において技術支援を行う。
- ・沖縄県は、沖縄総合事務局が提供する仕様を基に調達する大径材を選定し、沖縄総合事務局と協議の上決定する。その後、沖縄県で調達を行い、沖縄総合事務局へ無償譲渡する。
国の技術検討委員会において大径材の樹種を決定(令和2年9月25日)
国は、令和2年9月25日に「令和2年度 第2回 首里城復元に向けた技術検討委員会」を開催し、大径材の樹種を国産ヒノキと決定しました。なお、往時の首里城で使用されていたと推定されるチャーギ(イヌマキ)やオキナワウラジロガシについては、引続き年内を目途に調査を行うこととしており、その結果を踏まえ材の一部の樹種を変更する場合があります。
大径材の調達に合意(令和2年9月30日)
県と国(沖縄総合事務局)は、「首里城復元工事に用いる大径材の譲渡に関する覚書」(9 月23 日付)に基づき大径材の調達について協議を行い、首里城正殿復元工事に用いる大径材の内、柱材(国産ヒノキ)と小屋丸太梁材(国産ヒノキ)は沖縄県が調達し沖縄総合事務局に無償譲渡することについて、令和2年9月30日に合意しました。県は復興基金(寄附金)を活用して、令和3年度より調達を行います。