9 基本計画の策定・推進

基本的な考え方、基本方針に基づき、長期的展望に立って首里城復興を効率的・計画的に進めていくためには具体的な施策や行程表を盛り込んだ基本計画を定め、各種施策を着実に進めていくことが重要である。
そのため、計画策定にあたっては、県民の意見はもとより、国、那覇市などの関係機関、各分野の専門家の意見を十分に踏まえるとともに、県内の高等教育機関や研究機関と連携を図り、首里城復興に向け、県民のみならず国内外の多くの方々が参画できるよう下記の取組を進める。

(1)県民の意見を踏まえた基本計画の策定

本基本方針に沿って、首里城復興に向けた基本計画を令和2年度末までに策定し、各種財源の確保についてもあわせて検討する。
なお、計画策定にあたっては、基本計画策定に係る委員会等を設置し、国、那覇市など関係機関や、専門家や経済、観光、文化などの各種団体等の意見を踏まえるなど連携を行う。また、シンポジウム、ワークショップなどを通じて県民をはじめ、国内外の復興を願う人々の意見も幅広く取り入れていく。

(2)国内外の学術ネットワークとの連携

社会的ニーズが多様化する中、大学や研究機関においては、学術研究や人材育成など本来の役割だけでなく、各機関が有する「知の資源」を有効に活用した地域貢献が求められている。
そのため、琉球大学をはじめとする県内高等教育機関や研究機関が有する知見や国内外とのネットワークを活用し、首里城復興に向けた取組を協議する場を設ける。

(3)県民等の継続的な参加による復興

首里城の復興は県民をはじめ国内外の多くの方々の継続的な参画により進めていくことが重要であり、長い年月を要することが見込まれる。
既に国内外において民間主体による様々な活動が進められていることから、その活動が連携し合い、広く情報発信をすることにより多くの方々が復興に参画できる仕組み作りに取り組む。