基本施策8:琉球文化のルネサンス

  1. 基本施策8:琉球文化のルネサンス

基本施策の目的

 首里城の焼失によって改めてその価値が再認識された沖縄独自の文化について、自信と誇りを持ち、その価値を将来に向けて高め、世界に発信していく。

目指す姿

  1. 多様性・独自性のある県内各地の地域文化とその基層であるしまくとぅば等の価値が再認識されることで普及・啓発され、県民や世界のウチナーンチュが琉球文化を身近に感じ、誇りを持つことで、その継承に向け主体的な活動が行われている
  2. 首里城及びその周辺が県民等の感動体験の機会を創出する拠点となり、多くの県民等が首里城を身近に感じている。
  3. 沖縄が誇る伝統芸能や伝統工芸等の普遍的価値が再認識されることで、さらなる発展につながっている。
  4. 沖縄の多様な文化が世界へ発信され、認知度が高まっている。
  5. 伝統文化に携わる人々が連携を深め、また異分野の人々との交流を通して新たな文化の創造、伝統技術を活かした商品開発や販路拡大等が行われ、伝統の技が現代のライフスタイルに広く活用されている。

主な課題

  1. 価値観の多様化等を踏まえたしまくとぅば等伝統文化に対する関心の喚起
  2. 伝統芸能、伝統工芸に触れる機会の創出
  3. 琉球文化における普遍的価値の再発見及び復興
  4. 伝統文化に携わる人材間のネットワークの構築及び人づくり
  5. 多様な市場ニーズに対応した伝統工芸品の開発

達成への道筋

  1. 関係文化団体等と連携、協力し、文化を身近に感じ、理解を深め、ふるさとへの誇りや愛着を高める定期的な行祭事の開催等を促進するとともに、琉球文化を見つめ直す日を定める。
  2. 関係文化団体等と連携、協力し、伝統芸能の鑑賞など、琉球文化を体感できる機会を首里城及びその周辺エリアにおいて創出し、これを契機に国立劇場おきなわの鑑賞機会につなげる仕組みを整備する。
  3. 首里城で演じられる舞台においては、本物志向の衣装、小道具を用いて取り組み、工芸品についても関心が高まる機会を提供することで、伝統文化を体感し、関心を高め誇りを喚起する仕組みを作っていく。
  4.  「琉球料理」及び「泡盛」、「芸能」や「工芸」等多様な琉球文化を総合的に体感できる機会の提供に加え、最新デジタル技術を活用してこれら琉球文化の魅力を発信していく。
  5. 令和3年度末供用開始予定の「おきなわ工芸の杜」等を中心に工芸技術者の育成や原材料確保を図るとともに、消費者の感性に働きかける魅力ある商品開発や、販路開拓等を支援することで、伝統工芸産業の発展を図る。
  6. 異分野との交流を通して新たな文化創出へつながる環境を整備する。

施策の方向性

(1)多様性・独自性を持つ琉球文化の再認識

  1. 伝統芸能や伝統工芸等に触れる機会の提供
     首里城及びその周辺エリアにおいて、組踊や県内各地の伝統芸能の鑑賞、首里王府時代に士族の嗜みとして発達した空手の関連顕彰碑やゆかりの地巡り、道場案内など、琉球文化を体感できる機会の創出に取り組む。
     また、最新デジタル技術等を活用し分かりやすく工夫を凝らした組踊、首里城復元の際に行われる地域の伝統芸能など地域文化の公演、座談会やワークショップ等を開催し、伝統芸能の普及・継承に取り組む。
     「おきなわ工芸の杜」において、各産地と連携した特色ある工芸品に触れる機会を提供するとともに、各地において工芸フェア等のイベントや展示会等の開催にも取り組む。また、最新デジタル技術等を活用して、多様な世代に伝統工芸品の特色や魅力を感じてもらえるよう取り組み、伝統工芸への興味を喚起していく。
     さらに、先人達が創り上げてきた沖縄の歴史、文化とその基層であるしまくとぅばへの理解を深め、ふるさとへの愛着や誇りを感じられる地域社会の形成を促進するとともに、琉球文化を見つめ直す日を定める。

(2)琉球文化の復興と新たな文化の創出

  1. 琉球文化の普遍的価値の具現化
     首里城で演じられる舞台が、関係団体等と連携し本物志向の衣装、小道具を用いることで、沖縄の伝統文化の粋を集めた質の高い総合芸術となるよう取り組み、継承されている伝統芸能及び伝統工芸に深みを増し、新たな文化が育ち次世代につなげていく。
     
  2. 新たな文化創出機会の提供
     県民の感性豊かな生活文化創造につなげるため、伝統的な技法や素材を活用した、現代の生活様式に対応する工芸品制作に関する応募展の実施や、芸術性やエンターテイメント性の高い新たな琉球芸能の創作機会を創出するなど、新たな文化を創出する環境整備に取り組む。
    また、先人たちが創り上げてきた沖縄の歴史と文化への理解を深めるとともに、新たな歴史と文化を創造する機会を創出する。

(3)国内外へ向けた琉球文化の発信

  1. 琉球文化を体感する機会の提供
     国内外へ広く琉球文化を体感できる機会を提供するため、伝統芸能の県外公演・海外公演に対する支援等や琉球の美術工芸品等を保有する国内外の美術館等での公開に取り組む。この取組にあたっては、琉球王国時代から連綿と続く沖縄の伝統的な「琉球料理」、「泡盛」、「芸能」や「工芸」等を一体として捉え、文化をストーリーとして体感できるよう工夫するなど、多様な琉球文化への関心と理解を増進するとともに、沖縄への認知度も高めていくことに努める。
     
  2. 最新デジタル技術等による発信
     伝統芸能、伝統工芸等に関するストーリーについて、最新技術を活用したユーザー指向の高いデジタルコンテンツを制作し、「Google Arts & Culture」やデジタルミュージアム等により発信するとともに、世界のウチナーネットワーク等を通して広く世界へ周知していく。

(4)琉球文化を活用した産業振興

  1. 文化資源を有効活用したビジネスモデルの創出や商品開発
     多様性・独自性を持つ本県の文化資源を有効活用し、文化振興と産業振興の両面から相乗効果を生み出すよう、異分野・異業種間の連携を促進する仕組みを構築し、新たなビジネスモデルの創出や新商品開発を推進する。
     
  2. 工芸産業拠点を活用した伝統工芸の魅力・価値の向上
     「おきなわ工芸の杜」において、商品開発やマーケティング、ブランド戦略の推進等に取り組み沖縄の伝統工芸の魅力や価値を高める。また、首里城や令和4年度に首里に開設予定の琉球びんがた・那覇伝統織物(首里織)両組合の体験・発信拠点(「古琉球」関連施設)等との連携を図ることで、誘客や販売促進などの相乗効果を目指す。

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